2026年、エンジニアの仕事は「設計」と「発想」だけになる—社長が今すべき備え
AIがコードを書く時代に、人間に残る価値とは

概要
2025年、システム開発の世界は激変しました。AIがコードを書くようになり、「プログラマー」という職種の意味が根本から変わりつつあります。私自身、今ではコードをほとんど見ずにシステムを作っています。この変化は、中小企業の社長にとって何を意味するのか。この記事では、エンジニアの仕事の未来と、社長が今すべき備えについてお伝えします。
2025年に起きたこと:AIがコードを書く時代
2025年、私は確信しました。
コードを書くという仕事は、AIに完全に置き換わった。
私自身の経験です。
以前は、システムを作るとき、コードの構造を理解し、部分的には自分で書くこともありました。でも今は違う。
コードを見ずに、システムが完成する。
30分の面談で要件を聞き、AIに設計を伝え、翌日にはプロトタイプができている。コードを1行も書かずに。
これは私だけの話ではありません。世界中で同じことが起きています。
「AIより優秀なエンジニア」は何%いるか
ここで、挑発的な問いを投げかけます。
今のAIより優秀なエンジニアは、世の中に何%いると思いますか?
私の実感では、1%以下。
野球で例えるなら、
- 大谷翔平クラス:AIを超える神プログラマー(0.1%未満)
- 日本のプロ野球選手クラス:今のAIと同等レベル
- 草野球クラス:一般的なプログラマー
つまり、大多数のプログラマーは、すでにAI以下のスキルしか持っていない。
これは批判ではなく、事実の指摘です。
AIは、
- 大量のコードを瞬時に書ける
- 構造の分析、設計の分析ができる
- 一文字の違いも見逃さない
- 疲れない、ミスしない(少なくとも人間より少ない)
なぜ、人間がやった方がいいんですか?
この問いに、明確な答えを持っている企業は少ないはずです。
人間に残る仕事は何か
では、人間には何が残るのか。
残る仕事①:発想する
「こういうサービスがあったらいいな」 「この問題は、こう解決できるのでは」 「世の中をこう変えたい」
0から1を生み出す発想は、まだ人間にしかできません。
AIは「問い」を与えられれば答えを出せる。でも、「問い」自体を生み出すのは、人間の仕事。
残る仕事②:設計する
発想を、システムの形に落とし込む。
- どんな業務フローにするか
- どんな画面構成にするか
- どんなデータを持つか
- どうやって収益化するか
発想を「実現可能な設計」に変換するのは、まだ人間の仕事。
AIは設計を伝えれば実装できる。でも、「何を設計すべきか」を決めるのは、人間。
残る仕事③:責任を取る
最終的な判断、承認、責任。
AIが出した回答を、「これでいい」と判断する。システムが本番稼働したとき、責任を取る。
判断と責任は、人間にしか負えません。
「エンジニア」の定義が変わる
これを踏まえると、「エンジニア」という言葉の意味が変わります。
従来のエンジニア
- コードを書く人
- 技術的な問題を解決する人
- プログラミング言語に詳しい人
2026年以降のエンジニア
- システムを設計する人
- AIに適切な指示を出す人
- ビジネスとテクノロジーをつなぐ人
「コードを書く技術者」から「システムを設計する企画者」へ。
これが、エンジニアの仕事の変化です。
システム開発会社の多くは、まだ気づいていない
驚くべきことに、この変化に気づいていないシステム会社が多い。
私が2025年に出会ったあるシステム会社は、まだオフショア開発をしていました。ベトナムやフィリピンに発注して、人間がコードを書いている。
「AIでコード書いてないんですか?」と聞いたら、「まだそこまでは……」という答え。
AIがプロ野球選手レベルで書けるのに、草野球レベルの人間に発注している。
なぜこんなことが起きるのか。
- 変化を認めたくない
- 既存のビジネスモデルを変えたくない
- AIを過小評価している
でも、現実は変わらない。AIの方が速く、安く、品質が高い。
中小企業の社長にとっての意味
この変化は、社長にとって2つの意味があります。
意味①:システム開発のコストが劇的に下がる
従来、システム開発は「人月」で計算されていました。
- エンジニア5人 × 6ヶ月 = 30人月 = 2,400万円
こんな見積もりが当たり前だった。
でも、AIがコードを書くなら、この計算は成り立たない。
従来3,000万円かかったシステムが、100万円以下で作れる時代。
これが、すぐそこまで来ています。
意味②:「発想」の価値が相対的に上がる
コードを書くコストがゼロに近づくと、「何を作るか」の価値が相対的に上がります。
- 同じシステムを作るなら、誰でも安く作れる
- 差がつくのは「何を作るか」「どう設計するか」
つまり、社長の発想とビジョンが、競争力の源泉になる。
「こういうサービスがあったらいいな」という発想を持っている社長は、それを形にする手段が格安で手に入る時代。
発想力のある社長にとっては、最高の時代が来ています。
社長が今すべき3つの備え
この変化に備えて、社長が今すべきことを3つ挙げます。
備え①:「コードを書く」に金を払うな
今後、システム開発の見積もりで「人月○○円」という項目が出てきたら、疑ってください。
コードを書く工数に、高い金を払う理由はなくなりつつある。
払うべきは、
- 設計の価値
- 発想の価値
- 責任の価値
「何時間働いたか」ではなく「何を実現したか」で対価を決める。これが、新しい時代の発注の仕方です。
備え②:「作って終わり」の会社を選ぶな
AIでコードが書けるようになった結果、「とりあえず作る」会社が増えます。
でも、作ることに価値がなくなった以上、「作って終わり」の会社には価値がない。
選ぶべきは、
- 設計から一緒に考えてくれる
- 成果が出るまで伴走してくれる
- ビジネスの成長にコミットしてくれる
こういうパートナーです。
備え③:自分の「発想」を言語化しろ
社長の頭の中にある「こういうサービスがあったらいいな」を、言葉にしてください。
- どんな問題を解決したいのか
- 誰にどんな価値を届けたいのか
- どういう世の中を作りたいのか
これが言語化できれば、あとはAIとエンジニアが形にしてくれる。
発想を言語化する力が、社長の競争力になります。
2027年以降に起きること
最後に、少し先の未来を予測します。
予測①:テストもAIが自動化する
すでに、テストのかなりの部分はAIが担っています。2027年には、「テストは全部AIがやりました」が当たり前になるでしょう。
予測②:保守・運用もAIが担う
「ここ使いにくい」という指摘が来たら、AIが自律的に分析・修正・テスト・デプロイまで行う。人間は「OK」と承認するだけ。
予測③:喋っている間にシステムができる
今は「面談→翌日プロトタイプ」ですが、近い将来は「喋りながらシステムが出来上がっていく」時代が来ます。
2〜3年以内に、システム開発は完全に変わる。
この変化に乗れるかどうかが、企業の明暗を分けます。
まとめ:コードの時代は終わった、発想の時代が始まる
2025年、コードを書く仕事はAIに置き換わりました。
2026年以降、エンジニアに残る仕事は「発想」と「設計」だけ。
そして、社長の発想がそのまま競争力になる時代が来ています。
「こういうサービスがあったらいいな」という発想があるなら、今すぐ形にする手段が格安で手に入る。
発想を持っている社長にとっては、今が最高のチャンス。
このチャンスを、逃さないでください。
次に取るべきアクション
まずは、頭の中にある「こうなったらいいな」を、紙に書き出してみてください。
「もしこんなシステムがあったら、自社のビジネスはどう変わるか?」
それが言語化できたら、あとは私たちが形にします。
株式会社IIWAYO|伴走CTO 社長の思考を、収益を生む仕組みに変える。