「システム会社に頼むのは、もうやめたほうがいい」——中小企業のシステム内製化が、いま現実解になった理由
株式会社IIWAYO.TECH 代表取締役 伊藤翔太

株式会社IIWAYO.TECH 代表取締役 伊藤翔太
「システムを変えたいのに、ベンダーに見積もりを出したら300万円と言われた」 「担当者が退職して、もう誰もコードを触れない」 「ちょっとした修正なのに、1ヶ月待たされる」
中小企業の経営者なら、一度はこんな経験があるのではないでしょうか。
私は伴走CTO(BANSOU CTO™)として、建設業・不動産・リユース業・美容業界など、従業員10〜500名規模の中小企業のシステム開発に携わっています。その中で確信していることがあります。
システムは、会社の中で内製化すべきです。
「そんなの、エンジニアがいないうちには無理でしょ?」——そう思った方にこそ、この記事を読んでいただきたい。2026年現在、AIツールの進化によって「エンジニアがいない会社でもシステムを自分たちで改修できる」時代が、すでに始まっています。
ベンダー依存の「本当のリスク」を知っていますか?
システム開発を外部のシステム会社(ベンダー)に丸投げすること自体は、これまで当たり前でした。しかし、この「当たり前」には、経営を揺るがしかねないリスクが潜んでいます。
突然の高額請求。 基幹システムの改修に数百万〜数千万円を請求されるケースは珍しくありません。しかも、言い値です。コードを握られている以上、交渉力はベンダー側にあります。
属人化と消失。 ベンダーの担当エンジニアが退職する、会社が倒産する、事業を縮小して対応を打ち切る。こうした事態が起きたとき、あなたの会社のシステムは「誰も中身を知らないブラックボックス」になります。
スピードの喪失。 現場から「この画面にこの項目を追加してほしい」という要望が上がっても、ベンダーとの調整、見積もり、スケジュール確保で数週間〜数ヶ月。ビジネスのスピードにシステムが追いつかない。
私自身、過去に約3,000万円をシステム開発に投じて失敗した経験があります。だからこそ断言できます。システム会社に頼むのではなく、「システムを内製化する。その内製化を手伝ってくれる会社を選ぶ」——これが、中小企業の生き残り戦略です。
「基盤はプロが作り、運用は社員が回す」という分業モデル
「内製化」と聞くと、社内にエンジニアを雇って、ゼロからコードを書かせるイメージがあるかもしれません。しかし、私が提唱する内製化はまったく違います。
ステップ1:基盤構築はプロ(伴走CTO)が担う
システムの設計・アーキテクチャ・主要機能の実装——ここはプロの領域です。AIを活用しても、設計が根本的に間違っていれば致命的な問題が発生します。ゼロから基盤を作る部分は、私のようなCTOが責任を持って構築します。
ステップ2:日常の改修は社員がAIツールで行う
基盤ができた後の「画面のレイアウト変更」「項目の追加」「通知機能の調整」「表示順の変更」といった日常的な改修は、コードが書けない社員でも、AIツール「Lovable」を使えば10分程度で完了できます。
必要なのは、20〜30代でITに抵抗がなく、「こういうことを実現したい」と言語化できる人材。コードを書ける必要はありません。
ステップ3:定期的にCTOが全体最適化
週1回、2週間に1回、月1回——プロジェクトの規模に応じたペースでCTOが関与し、技術的な問題の解消やシステム全体の最適化を行います。大規模な機能追加が必要な場合は、CTOがまとめて対応し、その後はまた社員が運用を引き継ぎます。
実証データ:44日間で45件の改善要望を100%解決した記録
「本当に社員がシステムを改修できるの?」——そう疑う方のために、実際のデータを公開します。
これは、私が代表を務める美容機器メーカーの株式会社リサスティーの社内システム「日報管理システム(nippou.resusty.com)」で記録された、システム改善要望の全件データです。
数字で見る実績
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 記録期間 | 2026年2月10日〜3月26日(44日間) |
| 改善要望 総件数 | 45件 |
| 完了率 | 100%(全件「改善済み」) |
| 要望提出者数 | 6名(全員非エンジニア) |
| 開発担当者 | 1名(20代後半男性) |
| 高優先度の要望 | 9件(全件完了) |
| 対象機能数 | 10機能以上 |
誰が、どんな要望を出したか
要望を出したのは、経営者である私を含め、バックオフィス担当、カスタマーサポート担当、営業担当など職種もITリテラシーもバラバラなメンバーです。
30代女性(バックオフィス責任者) ——最も多くの要望を提出。「回答求むで追加質問ができるようにスレッド形式にしてほしい」「アンケート公開時に全員へ自動通知してほしい」「プロジェクト管理とToDo管理を統合してほしい」など、現場の業務効率に直結する提案を次々と提出。
40代女性(バックオフィス担当) ——「備品発注をスプレッドシートからシステムに移行したい」「複数の注文を1回の依頼でできるようにしてほしい」「添付ファイル機能がほしい」など、紙・Excelからの脱却を推進。
20代後半男性(開発担当兼ユーザー) ——開発者でありながら自らも改善提案を提出。「改善提案の完了通知と確認ボタン」「担当者一覧の権限順ソート」など、運用者目線の提案。
30代カスタマーサポート部女性2名 ——「回答期限が保存されない」「回答求むが作成できない」といったバグ報告を即座にシステム上で提出。LINEやメールではなく、システム内で完結。
改善事例ピックアップ
事例1:備品発注のフルシステム化(要望#3→#37→#43→#44→#64→#66) スプレッドシートで管理していた社内の備品発注を、6回の改善要望を経てフルシステム化。ジャンル選択→備品選択→数量ドロップダウン→送り先プリセット→複数注文対応→領収証管理まで、段階的に社員の要望を反映しながら進化させました。
事例2:「回答求む」機能のAI自動解析(要望#24) 「1つのメッセージに複数の質問が含まれている場合、回答しづらい」という現場の声から、AIが自動的に質問を分割し、はい/いいえだけでなく文脈に応じた選択肢を自動生成する機能を実装。
事例3:TaskBoardへのAI OCR搭載(要望#54→#55→#56) 進捗ノートの更新が面倒だという課題に対し、LINEのやり取り・メール・PDF・写真・ExcelなどをCtrl+VやD&Dで貼り付けるだけで、AI OCRが内容を文章化して記録する機能を実装。さらにAIが新しいタスクやチェックリストを自動提案。
このデータが意味すること
従来のシステム開発の常識では、45件の改善要望を処理するには、複数のエンジニアが数ヶ月を要し、数百万円のコストがかかるのが普通です。
しかし、Lovableを活用した内製化体制では、エンジニア1名で44日間・全件完了。 しかも、要望の提出から改善完了までのサイクルが極めて短く、現場の課題が即座にシステムに反映される。
これが「内製化の力」です。
コスト比較:内製化 vs ベンダー依存
| ベンダー依存 | フリーランス | BANSOU CTO™+内製化 | |
|---|---|---|---|
| 初期構築費 | 500万〜3,000万円 | 200万〜1,000万円 | 50万〜200万円 |
| 月額運用費 | 10万〜50万円(保守契約) | 都度見積もり | 月額50万〜200万円(CTO関与) |
| 小規模改修 | 1件10万〜50万円 | 1件5万〜30万円 | 社員が自分で対応(追加費用なし) |
| 改修スピード | 2週間〜3ヶ月 | 1週間〜1ヶ月 | 10分〜数時間 |
| コードの所有権 | ベンダー側 | 要確認 | 100%自社所有 |
| ベンダーロックイン | あり(高リスク) | 低リスク | なし |
| 社内にノウハウ蓄積 | されない | されない | される |
さらに、省力化補助金(最大1,500万円)やIT導入補助金(最大500万円)を活用すれば、初期費用の2/3程度が補助されるケースもあります。実質数百万円の投資で、自社の業務基盤を手に入れることができます。
「でも、デザインはどうなの?」という疑問に正直に答える
AIツールを使ったシステム開発のデザイン品質については、正直にお伝えします。
プロのデザイナーが手がけるような、ピクセル単位で作り込まれたUI/UXには、現状ではまだ届かない部分があります。
ただし、業務システムに求められる品質は十分に満たせます。 見やすい一覧画面、直感的な入力フォーム、わかりやすいダッシュボード——日々の業務を効率化するために必要なデザインは、Lovableで実現可能です。
そして、この差は急速に縮まっています。AIのデザイン能力は毎月進化しており、数年後にはプロとの差がほぼなくなると私は見ています。
BANSOU CTO™の料金体系
| プラン | 月額 | 関与頻度 | 適した企業 |
|---|---|---|---|
| スターター | 50万円 | 隔週MTG(月2回) | 既存システムの小規模改善が中心 |
| スタンダード | 100万円 | 週1回MTG | MVP開発・システム設計・M&A支援まで対応 |
| フルコミット | 200万円 | 月4回以上MTG | 大規模開発・チームビルド・フルスタック対応 |
全プランに**内製化支援オプション(+50万円/月〜)**を追加可能。社内エンジニアの育成・Lovable運用体制の構築・改善フローの設計まで伴走します。
詳細な料金・オプションはこちらをご覧ください。
契約の流れ
① 無料診断 ——現在の課題をヒアリング(対面・オンライン対応)
② 診断CTO™(スキップ可能) ——簡易レポートの作成(30万円・1ヶ月以内)
③ ソクアプ™(スキップ可能) ——動くプロトタイプを高速開発(30万円〜・1週間以内)
④ BANSOU CTO™本契約 ——月額50万円〜で本格的な伴走開始
初月のみ無料相談でいつでもお気軽に。
システム内製化は「攻め」の経営判断
私が12年以上の起業経験と、約3,000万円の開発投資(失敗含む)から学んだことは、システムは会社の成長の原動力になるということです。
人材採用が難しくなる時代。事務作業、中間業務、情報共有——これらはほぼすべてシステムで解決できます。そして、そのシステムを自分たちで進化させ続けられる会社は、確実に競争優位に立てます。
「イメージがつかない」と感じても大丈夫です。まずは1回やってみてください。合わなければ丸投げに戻しても構いません。それでもシステム会社より費用は抑えられ、自由度は比較にならないほど高い。
システム会社に頼む時代は終わりました。 内製化を手伝ってくれるパートナーを選ぶ時代です。
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本記事に掲載のデータは、株式会社リサスティーの社内システムにおける実績データです。BANSOU CTO™は株式会社IIWAYO.TECHが提供するCTO-as-a-Serviceです。
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