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システム開発の相談前チェックリスト—30分の無料相談を最大限に使う「A4一枚」の準備

2026年7月3日6分で読める
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システム開発の相談前チェックリスト—30分の無料相談を最大限に使う「A4一枚」の準備

著者: 伊藤翔太(株式会社IIWAYO.TECH 代表取締役) 公開日: 2026年7月


システム開発の相談を検討している方から、よくこう聞かれます。「相談の前に、何を準備すればいいですか?」

先に結論を言うと、準備ゼロでも相談はできます。弊社のシステム開発の相談(無料)も、要件が固まっていない段階からの相談を前提にしています。

ただし、これも事実です。A4一枚ぶんの整理があるだけで、同じ30分の相談から得られるものは大きく変わります。この記事では、その「A4一枚」に書いておくべき7項目と、逆にやらなくていい準備をまとめます。


前提: 完璧な資料はいらない

最初に強調しておきたいのは、きれいな資料を作る必要はまったくない、ということです。

手書きのメモで十分です。むしろ、体裁を整えることに時間を使うくらいなら、そのまま相談に来ていただいたほうが早い。以下の7項目は「書式」ではなく「頭の整理の順番」だと考えてください。


相談前チェックリスト(7項目)

1. 困っている業務を「一言」で書く

「受注から請求までの流れが人によってバラバラ」「在庫の数字が合わない」「日報の集計に毎日2時間かかる」。一言で言えるところまで絞れていれば、相談の半分は終わったようなものです。絞れなければ、困りごとを箇条書きで3つまで挙げてください。

2. その業務の流れを、登場人物つきで書く

誰が、何を、どの順番でやっているか。「営業がExcelに入力→事務が転記→経理が請求書作成」という粒度で構いません。ここに「転記」「二重入力」「紙への出力」が登場したら、それがシステム化の候補地点です。

3. いま使っているツールを列挙する

Excel、紙の帳票、会計ソフト、勤怠SaaS、チャットツール、既存の基幹システム。正確なプラン名までは不要です。「何と何がつながっていないか」を把握するための項目です。

4. 「これが解決したら最高」という状態を書く

システムの機能ではなく、状態で書くのがコツです。「請求漏れがゼロになる」「月末の集計が当日中に終わる」「新人でも1週間で受注処理を回せる」。この項目が、後の要件定義の出発点になります。

5. 関係者と意思決定者を書く

その業務に関わる部署・人と、システム投資を最終決定する人。相談の場に意思決定者がいるかどうかで、話の進み方は大きく変わります。経営者ご本人が相談に来られる場合、この項目は不要です。

6. 予算感・時期感を書く(未定なら「未定」でOK)

「決まっていないと相談できない」と思われがちですが、未定で構いません。むしろ未定のまま相談し、費用の相場観を持ち帰るのが正しい順番です。弊社の場合、継続的な伴走支援(BANSOU CTO™)は月額50万円〜200万円の3プラン、個別開発は相談後にお見積もりという形です。

7. 過去に検討・失敗したことを書く

過去に導入して定着しなかったツール、断念したシステム化、他社からもらった見積もり。失敗の履歴は、同じ轍を踏まないための最高の資料です。他社見積もりがある場合は、セカンドオピニオンとしての妥当性確認もできます。


逆に、やらなくていい準備

相談前の準備として、次の3つはおすすめしません。

  • 要件定義書の作り込み: 要件定義こそプロと一緒にやるべき工程です。素人が独力で作った要件定義書は、かえって選択肢を狭めることがあります。
  • RFP(提案依頼書)の作成: 大企業の調達プロセスの道具であり、中小企業のシステム開発ではオーバーヘッドのほうが大きいケースがほとんどです。
  • 技術選定: 「AWSがいいのか」「ノーコードでいけるのか」を先に決める必要はありません。技術は課題の後に決まるものです。

なぜ作り込みが不要なのかは、なぜ30分の面談で要件がわかるのか—「聞くこと」と「聞かないこと」の技術で詳しく書いています。


30分の相談で、実際に何を聞かれるのか

弊社の無料相談を例にすると、30分はおおよそ「現状の業務の流れ」「困りごとの深掘り」「理想の状態」「制約条件(予算・時期・体制)」の4つに使われます。

チェックリストの7項目は、この4つにそのまま対応しています。つまり、準備してきていただければヒアリングが速く終わり、残った時間を「方針の議論」に使える、ということです。

相談の流れやよくある質問はシステム開発の相談(無料)のご案内ページに、そもそもどこに相談すべきかの整理はシステム開発はどこに相談すればいいのかにまとめています。


まとめ: 準備は「A4一枚」まで、それ以上は相談の中で

システム開発の相談前に必要なのは、完璧な要件でも立派な資料でもなく、A4一枚の頭の整理です。

7項目のうち埋まらないところがあっても、そのまま来てください。「埋まらない」こと自体が、業務が言語化されていないという重要な情報だからです。


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伊藤翔太