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発注ガイド

2016年の外注失敗談:システム会社の「できます」は鵜呑みにしない

“できます”を信じて半年待った結果、返ってきたのは『できません』だった

2026年1月6日伊藤翔太6分で読める
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2016年の外注失敗談:システム会社の「できます」は鵜呑みにしない

概要(この記事でわかること)

概要(この記事でわかること) 「Accessでは動いていた業務システム」をWeb化しようとして失敗した、伊藤の原体験をもとに、
なぜ外注が“できると言ってできない”のかを構造で解説します。
机上の空論ではなく、社長が同じ地雷を踏まないための記事です。


2016年、私は“Accessで回る会社”を作っていた

2016年、私は“Accessで回る会社”を作っていた 当時、私はリユース会社の現場にいました。

社内では、Microsoft Accessで、

  • 販売管理
  • 受注管理
  • 入金照合(自動消し込み)
  • CSV連携(ヤフオク、銀行、配送ラベル)

みたいなことを、私が現場で回せるように作っていました。

正直、今思っても結構作り込んでいたと思います。

そして、私はこう考えました。

「この仕組みをWeb化すれば、もっと強い基幹になる」

ここで外注に踏み切ります。


外注側はこう言った。「できます」

外注側はこう言った。「できます」 システム会社は要件定義書を出してきました。

そして言います。

  • 「できます」
  • 「半年あれば納品できます」
  • 「この通り進めれば問題ありません」

当時の私は、要件定義書を見ても正直よくわからなかった。
でもAccessがある。

だからこう思ったんです。

「Accessでできるなら、Webでもできるだろう」

これが、地雷の入口でした。


半年待った。結果、「できませんでした」

半年待った。結果、「できませんでした」 結論から言うと、半年以上待って出てきた答えはこうです。

「すみません、できませんでした」

そしてさらに地獄なのはここ。

すでにお金は払っていた。
だから返金を求めた。

でも返ってきた言葉がこれです。

「これは工数の契約なので、完成とは関係ありません」

私は当時こう思いました。

「詐欺じゃねえか」

でも、これが “システム開発の世界では起こり得る” んです。


なぜ起きたのか?「Access→Web」で失敗しやすい3つの理由

なぜ起きたのか?「Access→Web」で失敗しやすい3つの理由 ここからは冷静に、構造で整理します。

理由①:Accessは“個人最適”で成立する

Accessは強いです。
ただし強いのは、

  • 1人〜少人数
  • 同じPC/同じネットワーク
  • 例外対応を作った本人が吸収できる

この条件が揃っているとき。

つまり、Accessは「暗黙知」が回りやすい。
その暗黙知を、現場で吸収して成り立つ。

理由②:Webは“全員が同じ手順”で動かないと死ぬ

Webシステムは、

  • 複数人が同時に触る
  • 権限が必要
  • ログが必要
  • 例外対応が必ず発生する

Accessで“なんとなく吸収してた例外”を、全部ルールにしないといけない。

つまり、Web化は 「暗黙知の言語化」 が本丸なんです。

理由③:要件定義書は“現場の手触り”を伝えられない

Accessの画面を触ってる現場が欲しいのは、

  • クリック数
  • 入力の手間
  • 例外処理の導線
  • ミスが起きない設計

でも要件定義書に書かれているのは、

  • 機能一覧
  • データ項目
  • 大枠のフロー

つまり、現場の苦しさが書類に乗らない。

結果、Web化が「できる/できない」というより、
“現場で使える形”にならない んです。


じゃあ、同じ失敗を防ぐには?

じゃあ、同じ失敗を防ぐには? 私が今やっている答えはシンプルです。

① 要件定義書で合意しない

要件定義書は“内部資料”でOK。
社長が見るべきは、動くもの

② まず3日で触れる形を出す

触ればズレが出ます。
ズレが出れば、修正できます。

半年後にズレが出るのが最悪です。

③ 成果責任で進める

工数契約は、発注側が負けやすい。

  • “できません”でも請求される
  • “使えません”でも納品扱い

だから成果責任に寄せる。
ここを変えるだけで、外注の地獄はかなり減ります。


最後に:この失敗は、今の私の芯になっている

最後に:この失敗は、今の私の芯になっている 「机上の空論じゃない」って言えるのは、
私が実際にやられてきたからです。

  • 待たされた
  • できなかった
  • お金は戻らなかった
  • 現場は救われなかった

だからこそ、私は今「動くもの」で潰す。

社長が、同じ地雷を踏まないために。